囲碁とは

盤上に広がる小さな宇宙

囲碁いごとは、黒と白の碁石ごいし碁盤ごばんを使って遊ぶ陣取じんとりゲームです。2500年以上いじょう前に中国で誕生たんじょうした人類じんるい歴史れきしもっとも古いゲーム、と言われています。

囲碁いごは2人で行い、一方が白もう一方が黒を持って対戦たいせんし、黒と白がおたがいに陣地じんちを広げあい、「かこった陣地じんちの大きい方が勝ち」というシンプルなゲームです。

ただ陣地じんちを広げるだけでなく、「相手の石をかこって取る」という囲碁いごにはかせないこのルールがあるおかげで、より複雑ふくざつでおもしろいゲームになっています。

囲碁いごは日本以外いがいにも中国や韓国かんこく台湾たいわん、ヨーロッパ、アメリカでも人気があり、世界80ヶ国でやく5000万人以上の人に親しまれています。

囲碁いごはとてもシンプルなゲームですが、とてもおくの深いゲームでもあり、そのおく深さは無限むげん可能性かのうせいめているので、盤上ばんじょうの世界はしばしば宇宙うちゅうのようにたとえられます。

はば広い世代に愛される囲碁

囲碁いご年齢ねんれい性別せいべつ国籍こくせき人種じんしゅにかかわらず、だれでも遊ぶことができます。チェス元世界チャンピオンラスカーの「宇宙人うちゅうじんが地球人と同じゲームをしているとしたらそれは囲碁いご」というコメントもあるほどです。

コミュニケーションやのうへのはたらきがあると言われていて、最近さいきんでは小学校や大学の授業じゅぎょうに取り入れられたりもしています。

いろいろな世代のイラスト

囲碁コラム

囲碁いごという名前の由来

中国で行われていた囲碁いごは、もともと木のコマを使ったゲームでした。そのさい、木と木がぶつかり合う音を意味する「」という字と、石をかこう・陣地じんちかこうという2つの意味を持つ「」という字を組み合わせて「囲棊いき」と名付なづけられました。それが時代の流れとともに、木のコマに代わって石を使うようになり、日本につたわるころには 「」から「」へわったと言われています。
現在げんざい、中国では囲碁いごのことを「囲棋(ウェイチー)」と呼び、また韓国かんこくでは「바둑(パドゥッ)」とばれています。

こちらのサイトに囲碁いごの由来がくわしく書かれています。→囲碁いごに見る古代の知力」