ここでは石が死ぬということについて説明したいと思います。「石が死ぬ」とは言いかえれば、いずれ相手に囲まれて取られてしまうという意味です。
まずは下の図を見てください。この黒石は生きていると思いますか?それとも死んでいると思いますか?
答えは「死んでいる」です。なぜかといいますと、黒は周りを白石に囲まれた中で、2眼を作ることができないからです。今黒には1眼しかありません。生きるためには眼を2つ作らないといけませんでしたね。黒がどこに打ってもあと1つの眼を作れないことを確かめてみてください。
白は下図のように黒石の周りを囲んで、最後にAに打てば取ることができます。
しかしこの場合は、黒はどうもがいても2眼を作れないので、白はわざわざ取りに行かなくても、最初の図のままで放っておいて、ここは最終的に全部白の地として数えることができます。
この黒の死んでいる石は、最後の「整地」という陣地を整える作業の時に、盤上から取り上げて、相手の陣地に移動させます。くわしくは地を数えるページへ。
下の形も、黒は周りを白石に囲まれた中で、2眼を作れないので死んでいます。
黒石の眼が1つしかなくて死んでいる例
石が死んでいるかどうかは対局を重ねていくうちに自然と分かるようになってきます。実戦の打ち方を見て生き死にに慣れましょう。