対局が始まってすぐの時は、石をつなげて打つよりも、石と石の間を広げながら打っていくほうが、より多くの陣地を囲うことができます。
まずは下の図を見てださい。みなさんが陣地を囲おうとしたとき、最初はこんなふうに打たれるのではないでしょうか。
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でもこれはあまり良い囲い方ではないのです。石をつなげて陣地を囲っていくのは良さそうに見えるのですが、実はもっとうまい打ち方があります。下の図は黒が石をつなげて打っていて、白は石と石の間をあけながら打っています。
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こうなってみるとどうでしょうか。黒は1つ1つ石をつないで右上を小さく囲っているのに対し、白は左から下にかけて大きく陣地を広げました。比べるまでもなく白の方が陣地が大きいのが分かりますね。
このようにして、最初は石と石の間をあけながら、おおまかに打っていくのが、陣地を大きく囲うコツです。初めはあまり難しく考えず、「左の方を陣地にしたいから、だいたいこれくらい広げてみよう。」と軽い気持ちで打ってみてください。すぐにコツがつかめるようになります。
ところで、下図の赤丸の所には石が無いのになぜ陣地といえるのか、と疑問に思われた方はするどいです。
実はこの白はまだ完全な陣地ではなく、大まかに陣地の境界線を引いているのです。絵で例えれば下書きのようなもので、これから清書に入っていくイメージです。言葉だけでは分かりづらいかもしれませんので下の図を見てください。上の図の続きです。
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対局が進むにつれて白石がつながっていきました。このようになれば、白は完全に陣地を囲ったといえます。始まってすぐの時はまだ完全な陣地ではなく、下書きからはっきりとした絵ができていくように、打ちながら少しずつ陣地を固めていくというイメージを持ってもらうと分かりやすいと思います。
石のつなぎ方のページで、石はしっかりとつなぐのが良い打ち方と説明しました。
「相手の石が近づいてきたときは石をつなぐ」、「相手の石がはなれているときは石の間をあける」というふうに打つとうまく陣地を囲えます。