陣地の大きさというのは、陣地の中にあるタテ線とヨコ線の交点の数のことです。下の図は黒が左に、白が右に陣地を作っています。丸印が付いている場所が、黒と白それぞれの交点で「地(じ)」といいます。この交点の数を数えて、相手より多ければ勝ち、少なければ負けになります。
それでは地の大きさを比べてみましょう。地を数える時は「目(もく)」という単位を使います。交点の数を数えてみると、黒が27目、白が36目になりました。ということで、結果は白のほうが多いので白の勝ちです。(正しくは白の9目勝ちといいます。)
次も地を数えた例です。黒が左上と右下、白が右上と左下に陣地を作っています。
この場合は白地の合計が黒より7目多いので、白の勝ちです。
このように相手より地が1目でも多ければ勝ちになるので、囲碁とは囲った地の数を競うゲームとも言えます。
上の図を見て「おかしいな?」と思われた方はするどいです。陣地とは石で囲った部分と説明しましたが、碁盤の一番外側には石がありません。実は碁盤の端は石で囲わなくても、そのままで陣地としてみなされるのです。
ここで1つクイズを出してみます。下の図は黒が上に、白が下に陣地を囲っています。黒と白どちらが勝っていると思いますか?
それぞれの地を数えてみると…黒が34目、白が21目となっています。ということは黒のほうが13目多いので、正解は黒の勝ちでした!
囲碁の目的はなんとなく分かっていただけましたでしょうか。次のページでは、実際に打たれた対局をもとに、どうやって陣地を作るのかというのを説明したいと思います。