陣地を比べる

陣地じんちの大きさというのは、陣地じんちの中にあるタテ線とヨコ線の交点の数のことです。下の図は黒が左に、白が右に陣地じんちを作っています。丸印まるじるしいている場所が、黒と白それぞれの交点で「地(じ)」といいます。この交点の数を数えて、相手より多ければ勝ち、少なければ負けになります。

黒の交点に緑の印、白の交点にピンクの印をつけて、地を数えやすくしている図。盤面図、黒4の1、黒4の2、黒4の3、黒4の4、黒4の5、黒4の6、黒4の7、黒4の8、黒4の9。白5の1、白5の2、白5の3、白5の4、白5の5、白5の6、白5の7、白5の8、白5の9。黒の地、1の1、1の2、1の3、1の4、1の5、1の6、1の7、1の8、1の9、2の1、2の2、2の3、2の4、2の5、2の6、2の7、2の8、2の9、3の1、3の2、3の3、3の4、3の5、3の6、3の7、3の8、3の9。白の地、6の1、6の2、6の3、6の4、6の5、6の6、6の7、6の8、6の9、7の1、7の2、7の3、7の4、7の5、7の6、7の7、7の8、7の9、8の1、8の2、8の3、8の4、8の5、8の6、8の7、8の8、8の9、9の1、9の2、9の3、9の4、9の5、9の6、9の7、9の8、9の9陣地の大きさ→交点の数の合計 お父さんのイラスト、「地が多い白の勝ち!」

それではの大きさをくらべてみましょう。を数える時は「目(もく)」という単位たんいを使います。交点の数を数えてみると、黒が27もく、白が36もくになりました。ということで、結果けっかは白のほうが多いので白の勝ちです。(正しくは白の9もく勝ちといいます。)

次もを数えたれいです。黒が左上と右下、白が右上と左下に陣地じんちを作っています。

黒の交点に緑の印、白の交点にピンクの印をつけて、地を数えやすくしている図。盤面図、黒4の1、黒4の2、黒4の3、黒4の4、黒4の5、黒3の5、黒2の5、黒1の5、黒9の6、黒8の6、黒7の6、黒6の6、黒6の7、黒6の8、黒6の9。白5の1、白5の2、白5の3、白5の4、白5の5、白6の5、白7の5、白8の5、白9の5、白1の6、白2の6、白3の6、白4の6、白5の6、白5の7、白5の8、白5の9。黒の地、1の1、1の2、1の3、1の4、2の1、2の2、2の3、2の4、3の1、3の2、3の3、3の4、7の7、7の8、7の9、8の7、8の8、8の9、9の7、9の8、9の9、合計21目。白の地、1の7、1の8、1の9、2の7、2の8、2の9、3の7、3の8、3の9、4の7、4の8、4の9、6の1、6の2、6の3、6の4、7の1、7の2、7の3、7の4、8の1、8の2、8の3、8の4、9の1、9の2、9の3、9の4、合計28目女の子のイラスト、「白の7目勝ち!」

この場合は白地しろじの合計が黒より7もく多いので、白の勝ちです。
このように相手よりが1もくでも多ければ勝ちになるので、囲碁いごとはかこったの数をきそうゲームとも言えます。

ここがポイント!

上の図を見て「おかしいな?」と思われた方はするどいです。陣地じんちとは石でかこった部分と説明せつめいしましたが、碁盤ごばんの一番外側そとがわには石がありません。実は碁盤ごばんはしは石でかこわなくても、そのままで陣地じんちとしてみなされるのです。

碁盤の端に赤線を引いて、その部分に石はいらないことを説明した図

ここで1つクイズを出してみます。下の図は黒が上に、白が下に陣地じんちかこっています。黒と白どちらが勝っていると思いますか?

黒が上に、白が下に陣地を囲っている図。盤面図、黒1の7、黒1の6、黒2の6、黒2の4、黒3の5、黒4の5、黒5の4、黒6の4、黒7の4、黒7の5、黒8の5、黒8の6、黒9の5。白1の8、白2の8、白2の7、白3の6、白4の6、白5の6、白5の5、白6の5、白7の6、白7の7、白8の7、白9の7、白9の6

それぞれのを数えてみると…黒が34もく、白が21もくとなっています。ということは黒のほうが13もく多いので、正解せいかいは黒の勝ちでした!

黒の交点に緑の印、白の交点にピンクの印をつけて、地を数えやすくしている図。盤面図は上と同じ。黒の地、1の1、1の2、1の3、1の4、1の5、2の1、2の2、2の3、2の5、3の1、3の2、3の3、3の4、4の1、4の2、4の3、4の4、5の1、5の2、5の3、6の1、6の2、6の3、7の1、7の2、7の3、8の1、8の2、8の3、8の4、9の1、9の2、9の3、9の4、合計34目。白の地、1の9、2の9、3の7、3の8、3の9、4の7、4の8、4の9、5の7、5の8、5の9、6の6、6の7、6の8、6の9、7の8、7の9、8の8、8の9、9の8、9の9、合計21目お兄さんのイラスト、「黒の13目勝ち!」

囲碁いご目的もくてきはなんとなく分かっていただけましたでしょうか。次のページでは、実際じっさいに打たれた対局をもとに、どうやって陣地じんちを作るのかというのを説明せつめいしたいと思います。