もう打つところが無いと思ったらパスをします。パスとは「次の手は打ちません。」という意思表示のことで、パスをすると打つ番が相手側に変わります。もし自分がパスしても、相手がまだ打ちたいと思えば、そのまま対局を続けることができます。パスは対局中に何度でもできますが、お互いが連続してパスをすれば終局となります。
下の図はダメを埋めるページの続きです。
この場面で、黒はもう打つ場所が無いのでパスをしました。同じく白も打つ場所が無いのでパスしました。ということでこのまま終局になりました。
※ネット碁ではパスボタンがあるのでそれを押しましょう。自分と相手が連続してパスボタンを押せば自動的に終局画面になります。
例えば黒がパスした後、白はパスをしないで下のように打ってみるとどうなるでしょうか。この場合、黒6まで打たれて結局白石は取られてしまいます。
今度は右上の空いている所へ白1と打ってみます。これもさっきと同じで、最後には取られてしまいました。
つまり白は、黒の陣地の中のどこに打っても、最後には必ず取られてしまうため、「これ以上打つ場所がない」となります。黒の陣地の中にある2つの白石は死んだ石です。
また、黒も白の陣地の中に打ってみたらどうなるでしょうか。
例えば黒1と逃げても…
最後にはつかまってしまいます。
同じように黒も、白の陣地のどこに打っても必ず取られてしまうので、これ以上打つ意味がないのです。白の陣地の中にある黒石は死んだ石です。
取られてしまうかどうかは、何回も対局をこなしていくうちに判断できるようになりますが、初めのうちは分からなければ、相手の陣地にどんどん打っていってもいいと思います。
ということで、このままの状態でお互いがパスをして対局は終わりました。最後に陣地の大きさを比べて勝敗を決めます。次のページで陣地の数え方を解説したいと思います。