消し(けし)

へんから中央に広がっている相手の模様もよう陣地じんちらすこと。
相手の陣地じんちらす手段しゅだんに、消しと打ちこみがあります。消しは中央のほうから打って、模様もようを大きくかこわせないようにする手です。打ちこみは相手がかこおうとしているへんすみの中に打って、陣地じんちを根こそぎなくしてしまう手です。打ちこみのほうが陣地じんちを大きくらせますが、打ちこんだ石が取られてしまう危険きけんもあります。

たとえば下のよう場面があったとします。白が上辺じょうへんから中央にかけて大模様おおもようを作っています。

19路盤で、白がじょう辺に大きな模様を作っている図。盤面図、黒3の3、黒3の4、黒3の5、黒3の6、黒3の7、黒3の8、黒3の9、黒3の10、黒17の3、黒17の4、黒17の5、黒17の6、黒17の7、黒17の8、黒17の9、黒17の10。白4の3、白4の4、白4の5、白4の6、白4の7、白4の8、白4の9、白4の10、白16の3、白16の4、白16の5、白16の6、白16の7、白16の8、白16の9、白16の10、白10の3

もし白Aなどに打たれると、中央にめいっぱい陣地じんちかこわれてしまいます。

白がAの場所に打って、中央の模様を大きく囲った図。盤面図は最初と同じ。Aの場所、10の10

そこで黒1と消しを打てば、中央の模様もようりました。

黒が中央に消しを打って、白の模様を減らした図。盤面図は最初と同じ。進行手順、1手目・黒10の10

もっとらしたいと思って、黒1と深く消そうとすると、白2とめられる危険きけんもあります。なので消しを打つときは、相手の模様もようにどこまで入っていけるかという判断はんだんが大事です。

黒が深入りしすぎて、逆に白に攻められる図。盤面図は最初と同じ。進行手順、1手目・黒10の5、2手目・白10の7